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イヴニング・ドレス
Collection
西洋衣裳

イヴニング・ドレス
1880年代末 フランス
シャルル=フレデリック・ウォルト

 このドレスのデザイナーは、シャルル=フレデリック・ウォルト(Charles Frederic Worth 1825-1895)である。イギリス人のウォルト(ワース)は、1858年にパリにメゾンを開いた。又、彼は専属のモデルの登用、季節ごとの作品の発表等、今日のオートクチュールの基礎を築いた。そして、それまで職人と見なされていた仕立業者を、芸術的創造力を持ったクチュリエ(デザイナー)として認識させることとなった。
 当館の衣裳は、アール・ヌーヴォー・スタイルの典型といえ、白地のブロケードサテンのスカートが、花冠状にゆったり広がり、見事なS字型シルエットを描いている。上衣は8本のワイヤーが、コルセット状に内蔵された構造になっている。100年以上を経て、なお美しさを放っている名作である。

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