杉野学園衣裳博物館

19世紀末-20世紀初め　フランス
（27.0×48.0cm）

扇はヨーロッパ上流階級の婦人たちのファッションにとって欠かせない小道具だった。扇で女性の顔や胸元を隠すことで女性の魅力を一層引き立たせた。この扇の扇面には、リボンと花の模様が入ったチュールレースが使用されている。レースの下には細かい透かし模様の入った骨が透けて見え、レースとともに繊細さを感じさせる作りとなっている。