11.ジョージ・ブライアン・ブランメル
(1778-1840)
19世紀初頭のイギリスでは、ダンディズムとよばれる男性ファッションへの新しい主張が生まれた。ジョージ・ブライアン・ブランメルはダンディズムの始祖とされている。彼はネクタイの結び方、服の仕立て方といった衣服の装いに加え、立居振舞をも含めたお洒落を人生哲学の域にまで高めた。こうした態度はテーラー(仕立て業者)の技術を高める契機となり、今日の紳士服の基礎が築かれた。